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悪あがき 

「男はあきらめが肝心」
なんていうけれど、
簡単にあきらめんなよ。
納得いくまで悪あがきしてみろよ。
嫌いじゃないぜ、悪あがき。
これは、今の心の流し書き。
がんばれ。

後戻り 

人生の岐路に立たされる時、その大きな選択に迷う時がある。
自分がどの方向に進むか、どうしても決められない時でも、
何かを犠牲にして、捨てて、先に進む。
今まで、そうやって前に、夢に近づいてきたつもりでいた。
後戻りなんてしている暇なんてないとばかりに。

でも最近になって「捨ててきた」と思っていた事のいくつかは、
実は「置いていた」事に気が付いた。

自分の人生にとって、本当に大切な選択の場合、
どちらかを切り捨てなければ、先に進めない事もわかっている。
もう、そこには戻れないことも。
でも、あることがキッカケで、今まで来た道を後戻りする事があった。
その時に、捨てたと思っていたことが、実はその場所に置いてあって、
これからの道で、多いに役に立ったのだ。
それは「思い」だったり、「人」だったり、或いは「モノ」であるかもしれない。
形は何であれ、自分の元に戻ってくるのだ。
そしてまた共に、先に進む。

そんな事はよくある事ではなくて、
自分が本当に悩んで、迷って、出した結果の事で、
軽い気持ちや曖昧な心で決めた事には、まずない。

覚悟を決めて進んできた道を、
引き返すことは誰でも抵抗があると思うけど、
どうしても先に進めなければ、もう一度覚悟を決めて引き返し、
助走をつけて、超えてゆく。

「後戻り」したって良いだろう?
人生も、夢も「捨てた」もんじゃあない。
ただ、置いてきているだけだ。


後ろ姿 

「男は黙って背中で語る」

この言葉がこれほど似合う人を、私は1人しか知らない。
あこがれだったし、道標だった。

その人に言われた言葉、1つ1つを今でも忘れていないけれど、
それよりも心に残っているのが、後ろ姿だ。

「自分で考えろ」と言わんばかりに、悩んだとき、迷ったときに、
言葉を控えて去ってゆく。

その背中に、後ろ姿に、
やる気とか、希望とか、夢とか、
自分のこれからを見せてもらった気がする。

もう、その後ろ姿を見ることも、
追いかけることもできないけれど、
どんな言葉よりもまっすぐで、正直なその後ろ姿は、
これから先も、自分の中で生き続けて行く。

「男は黙って背中で語る」

いつかそんな男に、私もなりたい。

「keep paddlling」 

『波乗りが上達したかったら、海に入り続けろ。
「Keep paddlling」だ。』

あの日も今日と同じくらい良い天気で、風も雲もなく暑い日だった。
その海沿いの町に越してから、人生が大きく動いたのかもしれない。
目を閉じると当時の出来事が、昨日のように思い出される。

あれから10数年が過ぎて、今の生活を続けている。
そんなある日、いつものようにお店の電話に出る。
その声は紛れもなく、海沿いの町のあの人で、
「近くまで仕事で来たから、お店に行くよ」なんて
そんなに近くもないのに顔を出してくれたあなたは、
当時と同じく無邪気な笑顔で、話しかけてくれた。

あの当時、知り合いも友達もいない私に、海のこと、街のこと、波乗りのこと、釣りのこと、数え上げればきりがないけれど、昔からの友人のように接してくれたあなたは、
「また、こっちに遊びに来なよ」と、普通に、至極普通に帰って行った。
「必ず遊びに行きますよ」なんて返したけれど、
当時のように、みんなに担がれて、防波堤の上から海に投げ込まれるのは勘弁だから、
波乗りでもしながら、また楽しくやりましょう。

『keep Paddlling』
あなたが置いていったその言葉とサーフボードは、
まだ物置に当時のまま残っているけれど、
その言葉の通り、今も「漕ぎ続けている」。

どこに向かっているのか、時々わからなくなるけれど、
また会うその時まで、「keep paddlling」。

半端な心 

昔から、中途半端が嫌いだった。
こうと決めたら何が何でもやらないと嫌だった。
言ってみれば、頑固モノだ。
今の君と同じで。
別にこれが悪いとか言っているんじゃなくて、むしろ良いと思う。
では何故過去形になったのか。
今でも譲れない時や場合はある。
でも独立してみて数年が経つと、そうも言っていられないときがシバシバある。
食べて行くため、家族を養って行くため、お店を続けて行くために、自分のココロに合わない事もこなして行かなければならない。
言ってみれば中途半端なやつだ。
そんな半端な気持ちでやった事なんか、誰も感動させられやしないと君はいっただろ?
それが、違うんだ。
「半端な心で始めた事に、心が決まるときがある。」
もう、こうなったら中途半端ではないんだよ。
だから、興味の芽を摘まずに、迷ったら試してごらん。
最初からいろいろ決めないで、やっているうちに決めたって良いんだ。
その殻を破るのは簡単ではないけれど、いずれ必ず訪れる。
その時に、この独り言を思い出してもらえれば幸いです。