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朝の散歩 

トンボ
オニヤンマの羽化。
透き通る。

かみさまとんぼ 

mikumari 247
この時季から夏の終わりにかけて、この辺で良く見かける、黒い羽のゆっくり飛ぶトンボ。
「かみさまとんぼ」と言う。
お盆の頃に多く飛んでいるから、その名が付いたという。

早朝の散歩で、近くの神社まで行った。
百数段の階段を上がり、神社の横の道を通ると、朝もやの中、数十匹の「かみさまとんぼ」が道案内しているように、ヒラヒラと飛んでいた。
まるで、神様の使いのように。
それを見た瞬間、なるほど、だから「かみさまとんぼ」。

そしてその日の午後、庭をゆったりと飛ぶ「かみさまとんぼ」をすごい速さで飛んできた「オニヤンマ」が捕まえ、食べてしまった。
トンボの共食いにも驚いたが、「鬼」が「神様」を食べてしまったという事に、複雑な気持ちになった。

この場所に暮らしていなければ、子供の時に感じた事と、また違った感性で物事を見れることも、なかったと思う。
それにしても、昔の人はこの事を知っていて、「かみさまとんぼ」と名付けたのだろうか。

桜 

mikumari 235
庭の枝垂桜が満開になった。
とてもきれいだ。
うちの枝垂桜は、まだ小さく、花もたくさんついていない。
しかし、5年間見続けてきたこの桜は、確実に、一年ごとに枝を伸ばし、
幹を太くし、花を増やしている。
花が咲くこの時期、自分なりに自分らしく佇む、その美しい姿に毎年感動する。

人や店だって同じだろう。
日々の暮らしを丁寧に積み重ねていれば、きっと振り返ったときに成長している。
何が素晴らしいのか、美しいのかは、人の心が決めるものだけれど、
美しいものを、美しいと思える心は無くさないようにしたい。

庭の枝垂桜と共に、着実に自分らしく成長していきたいと思う。

風の行方 完 

mikumari 227
朝、掃除をしようと窓を開ける。

すると、風と共に一羽の鳥が飛び込んできた。

そういえば、今までこの窓には、鳥が何度もぶつかっている。
あの、カワセミでさえも・・・。

風の行方を知っているのが、鳥なのであれば、
ここは風の通り道なのか。
それとも、風の行き先はここなのか。

樹氷 

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早朝、仕込みの合間にまだ薄暗い外へ。

裏の小屋に行こうとして、目に入ったのはうっすらと光る樹氷。
小屋に行く理由はすぐに忘れて、厨房に戻り、コーヒーを淹れる。

雪見酒ならぬ、雪見コーヒーだ。

BGMは鳥のさえずりと、雪が滑り落ちる音のみ。
雪の花を眺めながら、外で飲むコーヒーも、また乙なものだ。