「keep paddlling」 

『波乗りが上達したかったら、海に入り続けろ。
「Keep paddlling」だ。』

あの日も今日と同じくらい良い天気で、風も雲もなく暑い日だった。
その海沿いの町に越してから、人生が大きく動いたのかもしれない。
目を閉じると当時の出来事が、昨日のように思い出される。

あれから10数年が過ぎて、今の生活を続けている。
そんなある日、いつものようにお店の電話に出る。
その声は紛れもなく、海沿いの町のあの人で、
「近くまで仕事で来たから、お店に行くよ」なんて
そんなに近くもないのに顔を出してくれたあなたは、
当時と同じく無邪気な笑顔で、話しかけてくれた。

あの当時、知り合いも友達もいない私に、海のこと、街のこと、波乗りのこと、釣りのこと、数え上げればきりがないけれど、昔からの友人のように接してくれたあなたは、
「また、こっちに遊びに来なよ」と、普通に、至極普通に帰って行った。
「必ず遊びに行きますよ」なんて返したけれど、
当時のように、みんなに担がれて、防波堤の上から海に投げ込まれるのは勘弁だから、
波乗りでもしながら、また楽しくやりましょう。

『keep Paddlling』
あなたが置いていったその言葉とサーフボードは、
まだ物置に当時のまま残っているけれど、
その言葉の通り、今も「漕ぎ続けている」。

どこに向かっているのか、時々わからなくなるけれど、
また会うその時まで、「keep paddlling」。

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