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まぼろしの店 



   まぼろしの店

どこかにあればいい
地図にのっていない まぼろしの店
舌ざわりのいいゼリーや
かわいいブローチを売る店なら知っている
夢を売る店にはちがいないけれど
品物でないものを 扱っている店があればいい
生きていることが むなしくなったとき
未来が思い描けなくなったとき
希望や情熱の手がかりがつかめる
そんな店が
どこかにあればいい 

             かど創房刊  坂本京子詩集
             「はずかしがりやのねこ」 より


正月に、ふと目にした詩。
心にスッと入ってきました。
ブレていたピントが合った気がしました。
忘れたくないと思い、ここに記します。

さあ、またゆっくりと歩いてゆこう。



                     
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